「話を聞いてほしい」というより、「具体的にどうすればいいか教えてほしい」と感じることはないでしょうか。
ただ気持ちを吐き出すだけでは物足りず、判断材料そのものが欲しくなる瞬間があります。
今回は、そんなときにどんな相手を選べばいいのか、いくつかのステップに分けて考えていきます。
ステップ1:自分が求めているものを先に見極める
相談したい気持ちが強くなると、つい「とにかく誰かに話そう」と動きがちですが、まずは自分がアドバイスを求めているのか、それとも共感してほしいだけなのかを見極めておくと、相手選びで迷いにくくなります。
転職を迷っている場面で、共感を得意とする友人に話したところ、優しい言葉ばかりが返ってきて、結局何も決められなかったという経験がある人もいるのではないでしょうか。
求めているものと、相手から返ってくるものがずれていると、相談したのに満たされない感覚だけが残ってしまいます。
「意見が欲しい」と伝えずに話し始めてしまい、相槌だけで会話が終わってしまったという声も少なくありません。
だからこそ、話す前に「共感してほしいのか」「判断材料が欲しいのか」を自分の中でひとつだけ決めておくと、相手を選ぶときの軸になりそうです。
ステップ2:身近な人のアドバイスには、感情が混ざりやすいと知っておく
家族や友人にアドバイスを求めると、こちらの状況をよく知っているぶん、心配や不安が混ざったアドバイスになりやすい傾向があります。
仕事を辞めるかどうか相談したら、「無理はしないで」という気持ちが先に立ち、客観的な判断材料よりも心配の言葉が多く返ってきた、というケースは珍しくありません。
身近な人ほど、アドバイスに心配や願望が混ざりやすいという面があるのではないでしょうか。
心配のあまり結論を急かされてしまい、かえって迷いが深まってしまったという人もいます。
これは相手が悪いわけではなく、関係が近いからこそ起こる自然なことです。
アドバイスの中に「心配」と「判断材料」のどちらが多く混ざっているかを意識して聞き分けてみると、受け取り方も変わってくるかもしれません。
ステップ3:利害関係のない相手に話すと、視点が変わることがある
利害関係のない相手にあらためて同じ悩みを話してみたら、身近な人からは出てこなかった角度のアドバイスがもらえた。
そんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
相手が自分の生活や人間関係と関わりを持たないからこそ、こちらへの遠慮や心配を挟まずに、率直な意見を言いやすいという面があります。
ところが、聞くこと中心のスタンスの相手に意見を求めてしまい、期待していた答えが返ってこなかったという声もあります。
相談を始める前に、プロフィールやこれまでのレビューを確認し、「意見も伝えるスタンスかどうか」を見ておくと、こうしたすれ違いは減らせそうです。
ステップ4:どんなアドバイスが欲しいか、事前に整理しておく
相談する前に、「決めてほしいのか」「選択肢を整理してほしいのか」「背中を押してほしいのか」を自分の中である程度分けておくと、相手からのアドバイスを受け取りやすくなります。
漠然と「どう思う?」とだけ聞いて、話がかみ合わないまま終わってしまったという経験を持つ人もいるかもしれません。
もらったアドバイスをそのまま実行するかどうかは、あくまで自分で決めていいという前提も忘れずにいたいところです。
相手の言葉を鵜呑みにせず、自分の状況に合わせて取捨選択してよいと分かっているだけで、相談そのものが少し気楽になるのではないでしょうか。
共感してほしいのか、判断材料が欲しいのか。この違いを話す前に自分の中で言葉にしておくことが、満足のいく相談につながるかどうかの分かれ目になりそうです。まずは、その一点だけでもはっきりさせてみませんか。
具体的なアドバイスを求めて誰かに頼ることに、まだどこか後ろめたさを感じる人もいるかもしれません。
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