キャリアの悩みは、調べれば調べるほど答えから遠ざかっていくことがあります。
転職サイトの記事を読んでも、自己分析ツールを試しても、結局「で、自分はどうしたいんだろう」というところに戻ってきてしまう。
そんな堂々巡りを、誰かに話すことで少し変えられるかもしれません。
ここでは、キャリアの悩みを話し相手に相談するまでの流れを、ステップごとに見ていきます。
ステップ1:悩みの正体を、まず自分の中で言葉にしてみる
キャリアの悩みは「今の仕事を続けるべきか」「転職すべきか」という二択に見えて、実際にはもっと細かい要素が絡み合っていることが多いです。
給与への不満なのか、成長実感の欠如なのか、それとも人間関係なのか。
原因が一つに定まらないまま「なんとなくこのままでいいのかな」という感覚だけが残っていることも珍しくありません。
ある人は、転職を考え始めたきっかけを聞かれても、はっきりした理由を挙げられなかったそうです。
ただ、朝の通勤中に「このままでいいのか」という違和感が積み重なっていったといいます。
理由がはっきりしないまま悩んでいることを、責める必要はありません。
この段階では、正解を出そうとしなくて大丈夫です。
頭の中にある漠然とした感覚を、そのままの形で一度外に出してみることが最初の一歩になります。
言葉にする過程で初めて、自分が何にモヤモヤしていたのかが見えてくることも少なくありません。
ステップ2:身近な人に相談する前に、想定しておきたいこと
キャリアの相談を上司や同僚にする場合、話した内容が今後の評価や職場での立場に影響しないか、どうしても気になってしまいます。
転職を考えていることが職場に知られてしまえば、今の仕事のしやすさそのものが変わってしまうかもしれません。
家族や友人に相談する場合も、心配をかけてしまったり、「安定を選んだほうがいい」といった価値観を押し付けられたりすることがあります。
相手を大切に思っているからこそ、素直な気持ちを出しきれないという場面は少なくないはずです。
良かれと思ってかけられた言葉が、かえって自分の気持ちにふたをするきっかけになってしまうことも、実際にはよくあります。
身近な相手ほど、話した内容がその後の関係に影響しやすいという事情があります。
だからこそ、キャリアの悩みを最初に話す相手として、利害関係のある人を選ぶことが、必ずしも最善とは限らないということを、あらかじめ知っておくと選択肢が広がります。
ステップ3:利害関係のない相手に、まず話してみる
ここで候補に挙がるのが、職場にも家庭にも属さない話し相手です。
たとえばスキルシェアサービスのココナラには、キャリア相談を専門にしている出品者も多く登録されており、転職を考えているとまだ誰にも言っていない段階でも、評価にも人間関係にも影響しない相手になら、「実は辞めたいと思っている」という本音を、そのまま言葉にできることがあります。
アドバイスや結論を求められずに、ただ最後まで聞いてもらえたという経験は、キャリアの悩みのように答えを急かされやすいテーマにおいて、意外なほど貴重なものです。
匿名でいつでも話せる手軽さも含めて、まだ方向性が定まっていない段階の相談にこそ向いている場だと言えそうです。
話しているうちに、自分でも気づいていなかった本音が言葉になってくることもあります。
それは、相手が答えを出してくれるからではなく、話すこと自体が思考を整える働きを持っているからかもしれません。
結論を急かされない場だからこそ、途中で考えが変わっても構わないという安心感も生まれやすくなります。
ステップ4:話した後、無理に結論を出そうとしない
話し終えたあと、必ずしもその日のうちに「転職する」「今の仕事を続ける」という結論を出す必要はありません。
むしろ、キャリアのような重い決断ほど、一度言葉にしたことを少し寝かせてから見直すほうが、後悔しにくいこともあります。
大切なのは、話す場所を持っているということ自体です。
決められない自分を責めるのではなく、迷っている今の状態を、今の自分にとって自然な段階として受け止めてみることも一つの選び方です。
結論を出す時期は、誰かに急かされて決めるものではなく、自分の中で自然と固まっていくものなのかもしれません。
キャリアの答えは、今日出す必要はありません。迷っている気持ちを言葉にする場所を持っておくこと自体が、決断の時が来たときにきっと支えになるはずです。
決められないまま抱えている状態も、悪いことではありません。
焦らず、まずは今の気持ちを誰かに話すところから始めてみませんか。
検索しても答えが出ない感覚については、こちらでも詳しく触れています。