気づけば同じ場面を何度も思い出して、そのたびに「やっぱり自分はだめだ」と感じてしまう。
そんな夜を重ねている方は、意外と多いのではないでしょうか。
マイナス思考は、根性や気合いで一気に消せるものではありません。
今回は、マイナス思考との距離の取り方を、四つの段階に分けて考えてみます。
ステップ1:まず、その声を無理に黙らせようとしない
物事をつい悪いほうへ考えてしまう自分を、「意志が弱いからだ」と責めてしまう方は少なくありません。
ですが、マイナス思考は生まれつきの性格の問題というより、日々のちょっとした出来事の積み重ねから生まれた癖のようなものだと捉えたほうが、実態に近い場合もあります。
これは脳が「危険を繰り返し確認しよう」とする自然な働きの延長線上にあるとも言われています。
たとえば、仕事で一つ小さなミスをしただけなのに、その日一日、頭の中で同じ場面を繰り返し再生してしまう、という経験に心当たりのある方もいるかもしれません。
周囲からは「気にしすぎだよ」と声をかけられても、頭の中の声はそう簡単には止まってくれませんよね。
さらに、雑談の中で交わしたちょっとした一言を、何日も経ってから急に思い出して落ち込んでしまう、というケースもあります。
まずここで大切なのは、その声を無理に黙らせようとしないことです。
「考えるな」と自分に言い聞かせるほど、かえってその考えで頭がいっぱいになってしまう、という経験をした方もいるのではないでしょうか。
無理に蓋をしようとするほど、夜になって同じ考えが何倍にもなって戻ってくることもあります。
マイナス思考が止まらないのは、弱さの証拠ではなく、一人で考え続ける時間が長くなりすぎているサインとも言えるのではないでしょうか。
ステップ2:次に、誰に話すかを考えてみる
その気持ちを誰に話すかを考える段階に進みます。
家族や友人に話すと、「考えすぎだよ」「もっと自分を認めてあげて」と励まされることがあります。
ありがたい反応ではあるものの、励まされるほど「分かってもらえていない」と感じてしまい、かえって話しづらくなる方もいるようです。
近い関係だからこそ、心配をかけたくないという遠慮が働き、本音の手前で言葉を止めてしまうこともあります。
特に、日頃から「しっかりしている」と思われている方ほど、弱音を見せることへのハードルを感じやすい傾向があります。
同じ話を何度も友人に持ちかけてしまい、気まずさを感じて疎遠になってしまった、という声も耳にします。
一方で、これまでの関係やこれからの付き合いを気にせず話せる相手には、また違った良さがあります。
ココナラのような相談サービスであれば、日頃の人間関係とは切り離された立場の相手に、自己嫌悪や「自分なんてだめだ」といった本音を、利害関係を気にせず言葉にできたという声も少なくありません。
前向きな言葉を求められることなく、ただ今のマイナスな気持ちをそのまま聞いてもらえる時間は、身近な人との会話では案外作りにくいものです。
ステップ3:実際に話してみる
夜、ふと自己嫌悪が押し寄せてきたときに、友人を起こすのはためらっても、こうしたサービスであれば気兼ねなく話しかけられるという手軽さがあります。
話してみると、頭の中だけで堂々巡りしていたものが、言葉になった瞬間に少し輪郭を持つことがあります。
「自分はだめだ」と漠然と感じていたものが、話しているうちに「本当はあの一言がずっと引っかかっていたんだ」と、具体的な形に変わっていくこともあります。
ただし、話したからといって毎回すっきりするとは限りません。
相性が合わないと感じることもあり、それ自体は珍しいことではありません。
無理に同じ相手に話し続けて、かえってモヤモヤが増してしまったという声もあります。
身近な人には「励まそうとするからこそ言いにくいこと」があり、外部の相談先には「評価されずにそのまま話せること」があります。
ステップ4:続けるかどうかを、感覚で判断する
最後の段階は、その相手や方法を続けるかどうかを判断することです。
一度で「合わない」と感じたら、無理に同じ相手に続けず、別の相手を試してみる柔軟さも大切です。
逆に、話すたびに少しずつ気持ちが軽くなっていく感覚があるなら、その相手との対話を続けてみる価値があります。
目安としては、話した直後だけでなく、翌日になっても少し気持ちが楽なままかどうかを振り返ってみると、続けるかどうかの判断がしやすくなります。
反対に、話すたびに気疲れだけが残るようであれば、それは相性のサインとして受け止めていいかもしれません。
マイナス思考を根本からなくそうとするより、今の気持ちを言葉にできる場所をひとつ持っておくほうが、現実的な向き合い方になることもあります。
話す相手が合っているかどうかは、話した翌日の気持ちを振り返ることで見えてきます。
その基準を一つ持っておくだけで、次にマイナス思考が押し寄せたときの動き方が変わってきます。
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