特に深刻な悩みがあるわけではないのに、なんとなく他愛のない話を誰かとしたい。
そんな気持ちになることはないでしょうか。
仕事の連絡だけで一日が終わってしまったり、家に帰っても一人で過ごす時間が長かったりすると、ふと「雑談らしい雑談」をしていないことに気づく瞬間があります。
相談したいことがあるわけではないため、誰かに時間をとってもらうほどでもないと感じてしまい、結局その気持ちを流してしまう人も多いのではないでしょうか。
ここでは、そうした「会話を楽しみたいだけ」という気持ちとの向き合い方を考えていきます。
気づけば雑談する相手がいなくなっていた、という感覚
学生時代や、以前の職場では自然と交わせていた何気ない会話が、環境が変わるにつれて減っていくことがあります。
在宅で働くようになった、引っ越して知り合いが近くにいなくなった、生活リズムが周囲と合わなくなった。
理由は人それぞれですが、気づけば天気の話や好きなものの話をする相手がいない、という状態になっている人は少なくありません。
用件だけのやり取りが続くと、誰かと「ただ話す」時間そのものを、いつの間にか失っていたことに気づかされます。
例えば、休みの日に楽しかった出来事があっても、それを誰かに話す相手がいないと、楽しさが自分の中だけで完結してしまい、少し物足りなさが残ることもあります。
誰かと感想を共有できたときの方が、同じ出来事でも二倍楽しく感じられる、という感覚を持つ人は多いのではないでしょうか。
会話の相手がいないというだけで、日々の小さな楽しさが半分になってしまっているとしたら、それはもったいないことかもしれません。
会話を「楽しむ」ことは、悩み相談とは何が違うのでしょうか
悩みを聞いてもらう場と、会話そのものを楽しむ場は、似ているようで目的が異なります。
前者は気持ちを吐き出すことに重きが置かれますが、後者は、話しているその時間自体を心地よく感じられるかどうかが中心になります。
身近な人との会話では、相手との関係の深さや、これまでの経緯を踏まえた話し方が求められることが多く、気軽に話題を変えたり、思いつきを口にしたりしにくい場面もあります。
話題選びに気を遣ってしまい、結局当たり障りのない話で終わってしまうこともあるのではないでしょうか。
特に、親しい間柄であるほど「こんな話をして呆れられないだろうか」という気遣いが働きやすく、意外と気楽に話せていないと感じる人もいます。
関係が深いことと、気兼ねなく話せることは、必ずしも一致しないのかもしれません。
深刻な相談でなくても、誰かと会話を楽しみたいという気持ちは、それ自体で十分に自然な欲求です。
ステップ1:雑談で満たされていた感覚を思い出す
まずは、以前は誰とどんな会話を楽しんでいたのか、少し振り返ってみることから始めてみるとよいかもしれません。
趣味の話、他愛のない日常の出来事、好きな食べ物や気になっているニュースなど、特別な結論を求めない会話ほど、実は気持ちを軽くしてくれていたということに気づく人もいます。
「話す内容自体に意味がなくてもいい」という気楽さが、雑談の一番の価値かもしれません。
結論を出す必要がない会話だからこそ、リラックスして臨めるという面があります。
忙しさに追われていると、こうした「意味のない会話」の時間はつい後回しにされがちです。
しかし、その意味のなさこそが、頭を休ませてくれる役割を果たしていた、と後になって気づく人も少なくありません。
ステップ2:身近な人以外にも、話し相手はいると知る
雑談する相手というと、家族や友人、職場の同僚を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、それ以外にも会話を楽しめる場は存在します。
共通の話題を持つ相手と、気負わず話せる時間を持ちたいだけなら、身近な関係性にこだわる必要は必ずしもありません。
話し相手サービスの中には、悩み相談だけでなく、雑談や趣味の話を目的に利用できるものもあります。
アドバイスをもらうことよりも、ただ会話のキャッチボールを楽しむことに重きが置かれているため、深刻な話をしなければならないという身構えが不要です。
家族にも友人にも話していない趣味の話を、気兼ねなく話せる相手が見つかったという声もあります。
話す内容の重さを気にせず、思いついたことをそのまま口にできるという点は、身近な人との会話にはない気楽さです。
実際に、ここではココナラのようなスキルシェアサービスを例に挙げると、雑談や趣味の話し相手を専門にした出品者が数多く見つかります。
プロフィールに得意な話題や雰囲気が書かれていることも多く、自分の好みに近い相手を選びやすいのも特徴です。
短い時間から気軽に申し込める出品者も多いため、まずは一度試しに話してみるという軽い気持ちで利用できます。
身近な人には話しにくい趣味の話ほど、こうした場だからこそ気兼ねなく話せることもあるようです。
ステップ3:自分に合う話し方・トーンの相手を探す
会話を楽しめるかどうかは、話題そのものよりも、相手との相性やテンポに左右されることが多くあります。
テンポよく言葉を返してくれる相手が心地よい人もいれば、じっくり相槌を打ちながら聞いてくれる相手が合う人もいます。
身近な相手との会話では、長年の関係の中でお互いのテンポがすでに決まっていることが多く、新しい話し方や相性を試す機会自体があまりありません。
新しい相手と話してみることで、自分がどんな会話のテンポを心地よく感じるのか、あらためて気づかされることもあります。
・テンポの良い会話が好きか、ゆったりした会話が好きか
・共通の趣味や話題を持つ相手を選べるか
・毎回同じ相手でなくても楽しめるか
・話す時間の長さを自分で決められるか
会話を楽しみたいという気持ちに、これといった理由や目的がなくても構いません。悩みがあるわけではないから相手を探してはいけない、ということはないはずです。ただ誰かと話す時間を持ちたいと思ったなら、その気持ちのままでいいのではないでしょうか。まずは軽い気持ちで、一度話してみることから始めてみてください。
一人で過ごす時間が当たり前になりすぎると、誰かと話したいという気持ち自体に気づきにくくなることもあります。