VTuberとして配信を始めたい、そのために手元の立ち絵を動かしたい。
そう考えてココナラでLive2Dの出品を探し始めたものの、数万円から数十万円までの価格が並んでいて、手が止まっている方も多いのではないでしょうか。
どこから手をつければいいのか、何を伝えれば思いどおりに動くモデルになるのか、初めてだと見当がつきにくいですよね。
この記事では、ココナラでLive2Dを頼むときの依頼方法を、頼む範囲を決める段階から納品データを受け取る段階まで、5つのステップに分けて解説します。
相場の幅や見積り相談の文面例、ココナラが向かないケースまで、判断材料を一つにまとめています。
ステップ1:手元の素材で「頼む範囲」を決める
最初に決めるのは、誰に何を頼むかという範囲です。
Live2Dの制作は、大きく分けるとキャラクターのイラスト制作と、そのイラストを動かすモデリングの2工程でできています。
すでにイラストがあるならモデリングだけを、何もないならイラストとモデリングをまとめて頼む形が基本になります。
ココナラの出品も、モデリングのみを受ける人、イラストから一括で受ける人、パーツ分けだけを受ける人と分かれているため、ここが決まると探す相手が一気に絞れます。
見落とされやすいのが、手元のイラストが「パーツ分け」されているかどうかです。
Live2Dで動かすには、目・まつ毛・髪の束・口などを別々のレイヤーに分けたデータ(一般的にはPSD形式)が必要になります。
一枚絵のPNGしか持っていない場合は、そのままではモデリングに入れず、パーツ分けを別に頼む必要が出てきます。
「イラストはあるから、あとは動かすだけ」と思っていたのに、準備が一段階足りなかったと気づくと少し焦りますよね。
たとえば、知人に描いてもらった立ち絵をデビューに使いたいケースを考えてみます。
この場合、描いた本人にパーツ分けまで頼めるのか、パーツ分けから対応しているモデラーを探すのかで、見るべき出品がまったく変わります。
また、他人が描いたイラストをモデルにするなら、Live2D化して配信に使うことについて、描いた人の了承を事前に取っておく必要もあります。
判断の軸は、手元にあるのが一枚絵なのか、レイヤー分け済みのPSDなのかという一点です。
あなたの手元のデータは、どちらに当てはまりそうでしょうか。
ステップ2:相場の幅を知り、出品ページで価格の中身を見る
次に予算を考えます。
ココナラの公式メディア「ココナラマガジン」では、パーツ分け済みのイラストがありモデリングのみを頼む場合は3万円から20万円以上、イラストからモデリングまでまとめて頼む場合は10万円から50万円以上が目安として紹介されています(執筆時点)。
同じLive2Dでもここまで幅があるのは、どこまで動かすかで作業量が大きく変わるからです。
価格を分ける主な要素は、顔や体の可動域の広さ、髪や服の揺れを表現する物理演算の細かさ、表情差分の数、そして作業データの納品や配信での利用範囲です。
首を左右に振るだけのモデルと、上半身をひねって髪が一束ずつ揺れるモデルとでは、同じLive2Dでも別物と考えたほうがわかりやすいかもしれません。
安い出品は手を抜いているというより、動かす範囲を絞って価格を抑えていることも少なくありません。
出品ページを見るときは、価格の数字より先に、サービス内容の説明と有料オプションの欄を確認しておくと安心です。
基本料金に含まれる可動範囲や修正回数、納品されるファイルは、たいていそこに書かれています。
サンプル動画や動きのわかる画像を載せている出品なら、自分が欲しい動きに近いかどうかを実際の動きで比べられます。
支払い時には、サービス価格とは別に購入者側のサービス手数料5.5%がかかる点も、予算に入れておきたいところです。
予算が限られていると、つい一番安い出品に目が行きますよね。
ただ、基本料金だけを見て購入し、あとから表情差分や揺れを有料オプションで足していった結果、最初から上位プランを選んだのと変わらない金額になるケースもあります。
欲しい動きをすべて足した総額で出品同士を比べることが、予算内に収めるための現実的な方法ではないでしょうか。
ココナラでLive2Dの出品を開くと、モデリングのみの出品からイラスト込みの一括出品まで、可動範囲やオプションごとの価格が並んでいます。
気になる出品をいくつか選び、欲しい動きを足した総額を並べると、相場の幅の中で自分の予算がどのあたりに当たるのかがつかみやすくなります。(PR)
ステップ3:見積り相談で「動き」と「使い道」を先に伝える
気になる出品が見つかったら、いきなり購入せずに見積り相談を使うのが安心です。
見積り相談は、サービスページの「無料で見積り相談」ボタンから、購入前に依頼内容を出品者へ相談できる機能です。
出品者が受付を許可している出品に限られますが、相談を送ると見積り金額・納期・仕事内容の提案が届き、納得できればその提案を購入して取引に進めます。
Live2Dは完成形を言葉にしにくいジャンルなので、相談の段階で伝える情報の量が、仕上がりへの満足度を大きく左右します。
とくに伝えておきたいのは、どこをどれくらい動かしたいか、どのソフトで使うか、いつまでに必要か、の3点です。
「いい感じに動かしてほしい」だけでは、出品者も金額や納期を見積もりようがありません。
送る文面の例:はじめまして。VTuber用のLive2Dモデリングについてご相談させてください。パーツ分け済みのPSD(上半身の立ち絵1枚)があります。首の左右と上下、まばたき、口の開閉、髪の揺れを希望しており、表情差分は笑顔と怒り顔の2つを考えています。VTube Studioでの配信に使い、収益化も予定しています。◯月◯日のデビュー配信に間に合う日程で、おおよその金額と納期を伺えますか。
この文面のように、使う予定のソフトや収益化の予定まで書いておくと、配信での利用が基本料金に含まれるのかどうかを、出品者の側から答えてもらいやすくなります。
何度も質問するのは迷惑ではないかと遠慮してしまう方もいるかもしれませんが、確認の質問を返してくれるかどうかは、取引中のやりとりを想像するための大事な材料です。
相談を送ったからといって購入する義務はないので、2〜3人に同じ内容を送って、提案の中身と返信の丁寧さを比べてみるのも一つの方法です。
あなたが一番大事にしたい動きは、もう言葉にできそうでしょうか。
見積り相談を受け付けているLive2Dの出品なら、購入前に希望の動きや使うソフト、デビュー日を伝えたうえで、金額と納期の提案を受け取れます。
上の文面例を自分の希望に置き換えれば、そのまま候補の出品者へ送る最初の相談文になります。(PR)
ステップ4:トークルームでは途中確認と納品データを押さえる
提案を購入すると、出品者とのやりとりはトークルームに移ります。
Live2Dの制作は数週間から数か月かかることもあるため、途中経過をどのタイミングで見せてもらえるかを、最初のメッセージで確認しておくと進めやすくなります。
動きの確認が完成後の一度きりだと、細かな違和感を直すだけで修正回数を使い切ってしまうこともあるからです。
せっかく作ってもらっているのに細かく指摘するのは気が引ける、と感じる方もいるでしょう。
それでも、途中の段階で伝えるほうが、出品者にとっても手戻りが少なくて済みます。
配信ソフトで読み込むだけなら、多くの場合はモデルデータとテクスチャ、設定ファイル一式があれば足ります。
一方で、将来衣装を追加したり、別のモデラーに手直しを頼んだりしたくなったとき、作業データが手元にないと、一から作り直しになる場合があります。
デビュー直後は気にならなくても、活動が続くほど効いてくる部分なので、購入前の見積り相談の段階で確かめておくと後悔が少なくなります。
正式な納品が届いたら、配信ソフトに読み込んで、依頼した動きがすべて入っているかを一つずつ確かめます。
取引を完了させたあとで気づいた不具合は、対応してもらえないこともあるため、確認は完了の前に済ませておくことが大切です。
ステップ5:ココナラが向かないケースを知ったうえで選ぶ
ココナラでLive2Dを頼む強みは、個人のモデラーに、仲介のある取引で依頼できる点にあります。
支払いはココナラが仲介する前払い制で、やりとりもトークルームに残るため、SNSで直接依頼するよりも「言った・言わない」になりにくい面があります。
出品ページに価格と対応範囲が書かれているので、制作会社に問い合わせて見積りを待つより、予算感をつかむまでが早いのも特長です。
一方で、向かないケースもはっきりあります。
企業として複数のタレントのモデルを同じ品質で揃えたい場合や、3Dモデルや演出まで含めて一括で任せたい場合は、ディレクションまで担う制作会社のほうが合うこともあります。
人気のモデラーは受付を締めていることも多く、デビュー日が近いと希望の人に頼めない場合もあります。
出品者ごとに品質や対応の差が大きい点も、個人と取引するスキルマーケットならではの注意点です。
とはいえ、個人のVTuberとして活動を始める段階なら、ココナラで見つかるモデラーの中から十分に候補を選べるケースが多いと考えられます。
受付状況の問題は、デビュー日から逆算して早めに見積り相談を送ることで避けやすくなります。
品質の差も、サンプル、評価、見積り相談での受け答えの3つを見比べれば、かなり絞り込めるはずです。
予算と欲しい動きをある程度自分で決められる人にとっては、使いやすい依頼先ではないでしょうか。
まとめ:希望の動きを3つ書き出すところから
ココナラでのLive2Dの依頼方法は、頼む範囲を決める、総額で比べる、見積り相談で動きと使い道を伝える、途中確認と作業データを押さえる、向き不向きを知って選ぶ、の5ステップで進みます。
どのステップも、最初に「自分が何を動かしたいか」が言葉になっていれば、ぐっと進めやすくなります。
最初の一歩は、手元のイラストがPSDか一枚絵かを確かめ、どうしても欲しい動きを3つだけ書き出すことです。その3つが、見積り相談で送る最初の一文になります。
見積り相談を送る直前で手が止まりそうなときは、実際に一歩を踏み出す人が何をしているかを知っておくと、気持ちが少し軽くなるかもしれません。