気づけば同じ場面を何度も思い出して、そのたびに「やっぱり自分はだめだ」と感じてしまう。
そんな夜を重ねている方は、意外と多いのではないでしょうか。
特に一人になる夜や、静かな時間ほど、こうした思考は強くなりやすいと言われています。
マイナス思考は、放っておけば自然に消えていくものだと思われがちですが、実際には一人で抱えているうちにどんどん重たくなっていくことも珍しくありません。
今回は、マイナス思考から抜け出せずにいるときの心の動きと、話し相手という選択肢について考えてみます。
マイナス思考が続くのは、性格のせいだけではないかもしれません
物事をつい悪いほうへ考えてしまう自分を、「意志が弱いからだ」「もっと前向きにならなきゃ」と責めてしまう方は少なくありません。
ですが、マイナス思考は生まれつきの性格の問題というより、日々のちょっとした出来事の積み重ねから生まれた癖のようなものだと捉えたほうが、実態に近い場合もあります。
これは病気や性格の欠陥というより、脳が「危険を繰り返し確認しよう」とする自然な働きの延長線上にあるとも言われています。
たとえば、仕事で一つ小さなミスをしただけなのに、その日一日、頭の中で同じ場面を繰り返し再生してしまう、という経験に心当たりのある方もいるかもしれません。
周囲からは「気にしすぎだよ」と声をかけられても、頭の中の声はそう簡単には止まってくれませんよね。
さらに、雑談の中で交わしたちょっとした一言を、何日も経ってから急に思い出して落ち込んでしまう、というケースもあります。
本人にとっては軽い出来事ではなく、繰り返し反芻するうちに、実際よりも大きな失敗のように感じられてしまうことも少なくありません。
マイナス思考が止まらないのは、弱さの証拠ではなく、一人で考え続ける時間が長くなりすぎているサインとも言えるのではないでしょうか。
「前向きにならなきゃ」という思い込みが、逆効果になることもあります
マイナス思考を消そうとするとき、多くの方が「とにかく前向きに考えよう」と自分に言い聞かせます。
しかし、無理に前向きな言葉を自分にかけようとするほど、今の気持ちとのギャップに苦しくなってしまうこともあるようです。
「前向きでいるべきだ」という価値観は、周囲の期待や社会的な空気から無意識に取り込んでしまっていることも多く、必ずしも自分自身の本心とは限りません。
自己肯定感が低いと感じている方ほど、「前向きであるべきだ」というプレッシャーを強く受け止めてしまう傾向があります。
SNSで前向きな発言を目にするたびに、それができない自分をさらに責めてしまい、マイナス思考がもう一段深くなってしまう、という悪循環に陥るケースも珍しくありません。
無理に元気なふりをして疲れてしまい、かえって周囲との距離を感じるようになった、という声もあります。
身近な人に話すことと、外部の話し相手に話すことの違い
家族や友人にマイナス思考のことを話すと、「考えすぎだよ」「もっと自分を認めてあげて」と励まされることがあります。
ありがたい反応ではあるものの、励まされるほど「分かってもらえていない」と感じてしまい、かえって話しづらくなる方もいるようです。
近い関係だからこそ、心配をかけたくないという遠慮が働き、本音の手前で言葉を止めてしまうこともあります。
特に、日頃から「しっかりしている」と思われている方ほど、弱音を見せることへのハードルを感じやすい傾向があります。
一方で、これまでの関係やこれからの付き合いを気にせず話せる相手には、また違った良さがあります。
ココナラのような相談サービスであれば、日頃の人間関係とは切り離された立場の相手に、自己嫌悪や「自分なんてだめだ」といった本音を、利害関係を気にせず言葉にできたという声も少なくありません。
前向きな言葉を求められることなく、ただ今のマイナスな気持ちをそのまま聞いてもらえる時間は、身近な人との会話では案外作りにくいものです。
夜、ふと自己嫌悪が押し寄せてきたときに、友人を起こすのはためらっても、こうしたサービスであれば気兼ねなく話しかけられるという手軽さも、大きな違いと言えるでしょう。
もっとも、誰に話しても同じように楽になれるとは限りません。
相性が合わない相手に無理に話し続けてしまうと、かえってモヤモヤが残ることもあります。
一度で「合わない」と感じたら、無理に同じ相手に続けず、別の相手を試してみるという柔軟さも大切です。
身近な人には「励まそうとするからこそ言いにくいこと」があり、外部の相談先には「評価されずにそのまま話せること」があります。
マイナス思考との付き合い方を、どう選べばいいのか
マイナス思考を根本からなくそうとするより、今の気持ちを言葉にできる場所をひとつ持っておくほうが、現実的な向き合い方になることもあります。
一人で考え続けて同じ場所をぐるぐる回ってしまう時間の使い方に、心当たりのある方もいるかもしれません。
たとえば、寝る前に同じ後悔を思い出してしまう習慣がある方であれば、その時間帯にあえて言葉にできる相手を用意しておくというのも、一つの現実的な対策になります。
自己肯定感は、一度の会話で急に高まるものではありません。
ただ、マイナスな気持ちを否定されずに聞いてもらえた経験は、少しずつ自分を認める土台になっていくこともあるのではないでしょうか。
何度も同じ話を繰り返すことになったとしても、それ自体を失敗だと捉える必要はありません。
前向きになれない自分を責める前に、今のマイナスな気持ちを、まずそのまま言葉にしてみませんか。話す相手を選ぶことも、自分を大切にする一歩になります。
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