還暦祝いに家族3人の似顔絵をココナラで頼み、届いた絵は丁寧で色もきれいなのに、主役のお父さんだけが別人に見えてしまったという話は、似顔絵の依頼ではわりとよく聞きます。
絵そのものは上手なので、出品者に何か言うのも違う気がして、結局そのまま額に入れて渡したそうです。
ココナラで似顔絵を頼もうとしている方がいちばん怖いのは、きっとこの「上手なのに違う」という失敗ではないでしょうか。
この記事では、よくある失敗を3つのパターンに分け、どこで分かれ道が生まれるのか、注文前に何をすれば防げるのかを具体的に見ていきます。
ココナラの似顔絵でよく聞く失敗は、だいたい3つに分かれます
一つめは、冒頭のように「似ていない」と感じる失敗です。
似顔絵は写真をそのまま写すものではなく、その人らしさを誇張したりデフォルメしたりする絵なので、どこを特徴として拾うかは描き手の解釈にゆだねられます。
ほくろや目じりのしわを「特徴」と見る人もいれば、「本人が気にしているところ」と見る人もいて、その差が仕上がりの差として出てくるのかもしれません。
二つめは、修正したかったのにできなかったという失敗です。
出品のなかには、ラフを見せずに一度で描き上げて納品する形式のものがあり、その場合は軽い色の変更までが無料で、描き直しは追加料金になると書かれていることがあります。
購入前にその一行を読み飛ばしていると、「直してもらえるものだと思っていた」という行き違いが起きてしまうんですね。
三つめは、贈る日に間に合わなかった、あるいは受け取り方が想定と違ったという失敗です。
画像データでの納品が基本で、印刷や額装は購入者側で用意する前提の出品も少なくありません。
誕生日の前日に届いたデータを見て、あわててコンビニのプリンターに走ったという話もあります。
3つとも、絵の上手い下手ではなく「注文前の確認不足」から起きていると気づくと、少し気持ちが軽くなりませんか。
失敗の分かれ道は、出品者の腕より「制作の進め方」の違いにあります
出品を探していると、ついサムネイルの絵柄ばかり見比べてしまうのは、誰でも同じですよね。
ただ、ココナラの似顔絵は、同じような価格の出品でも、制作の進め方が出品ごとにかなり違います。
ここでは便宜上、ラフを一度も見せずに完成品を届ける形を「一発描き型」、下描きの段階で確認をはさむ形を「ラフ確認型」と呼んで分けてみます。
どちらが良い悪いではなく、向いている依頼が違うだけ、という点が大事なところです。
一発描き型は、価格が抑えめで納品も早い出品が多く、SNSのアイコンのように「絵柄が好きなら多少の解釈違いも楽しめる」依頼と相性のいい形式です。
一方のラフ確認型は、確認の往復がある分だけ日数と料金がかかりやすいものの、還暦祝いや結婚式のウェルカムボードのように、本人や家族が「似ているか」を厳しく見る依頼では安心感がまるで違います。
冒頭のご家族のケースも、ラフの段階で「父はもう少し目元がやわらかい」と一言伝えられていれば、結果は変わっていたかもしれません。
出品ページで見ておきたいのは、サービス内容の説明文よりも、出品者が書いている注意事項や制作の流れの欄です。
「ラフ確認あり」「修正◯回まで無料」の記載があるかどうかが、失敗しにくさを見分けるいちばんわかりやすい目印になります。
記載がない場合も、購入前のメッセージや見積り相談で聞けば済む話なので、書いていないこと自体を不安に思わなくても大丈夫ではないでしょうか。
絵柄の好みで似顔絵の出品をいくつか候補に残したら、それぞれの制作の流れの欄にラフ確認や修正回数の記載があるかを並べて見ると、贈る相手に合う描き手が絞りやすくなります。
一発描き型とラフ確認型のどちらも、数千円前後の出品から見比べられます。(PR)
ココナラで似顔絵を頼む価値と、向かない場面
ココナラで似顔絵を頼むいちばんの強みは、数え切れないほどの絵柄を見比べたうえで、描き手を自分で選べることです。
似顔絵の出品は数千円前後が中心で、1,000円台から見つかる一方、人数の追加や手描きの原画、郵送、商用利用などが加わるほど価格は上がっていきます。
お金のやりとりはココナラが間に入り、購入時には代金とは別に5.5%(税込)のサービス手数料がかかる仕組みなので、個人に直接振り込むような不安もありません。
街の似顔絵店や知り合いのイラストレーターに頼むより、予算と絵柄の両方から選べる幅が広いのは、やはり大きな魅力ですよね。
その一方で、向かない場面もはっきりあります。
本人の顔を見ながら描いてもらえるわけではなく、写真だけが手がかりになるので、写りのいい写真が1枚もない場合や、横顔しか残っていない場合は、腕のある出品者でも似せきれないことがあります。
また、贈る日まで1週間を切っている依頼や、ラフの確認を何度も重ねたい依頼は、出品者の混み具合によっては対応が難しくなります。
出品ページに「半年以上ログインしていません」と表示されている出品者の場合は、そもそも返事が来るかどうかもわかりません。
写真の問題は、正面の顔、笑顔、普段の表情の3種類を送れるように集めておくだけで、かなり防げます。
1枚ですべてを満たす写真がなくても、「顔の形はこの写真、表情はこちらの写真」と分けて伝えれば、描き手は十分に拾ってくれます。
日程に余裕がないときは、出品ページに書かれた納品までの日数と、購入前のメッセージへの返信の早さを先に確かめておけば、間に合わないという失敗は大きく減らせます。
そのうえで待てる日数かどうかを考えると、無理のない一人が自然と絞れてくるのかもしれません。
「似てない」を防ぐのは、見積り相談で送る最初の一文です
ここまでの失敗を振り返ると、どれも依頼前のやりとりで防げるものばかりでした。
とはいえ、見ず知らずの出品者に細かい注文をつけるのは気が引ける、という方も多いですよね。
ただ、描く側にとって本当に困るのは、要望の多い依頼よりも、何を大事にしたいのかが見えない依頼のほうだと言われます。
遠慮して「おまかせで」と送るより、ゆずれない点を一つだけ具体的に書くほうが、描き手も迷わずに済みます。
見積り相談で送る一文の例:父の還暦祝いに、家族3人の似顔絵を額に入れて贈りたいと考えています。
父は目元がやわらかい印象なので、そこだけは似せていただきたいのですが、ラフの段階で一度確認させていただくことは可能でしょうか。
この一文には、用途、ゆずれない点、ラフ確認の可否という、失敗を分ける3つの情報が入っています。
返ってきた答えが「ラフ確認はできないが、色の調整は無料」なら気軽なアイコン用に回し、ラフ確認ができるなら記念日の一枚を任せる、というふうに判断の材料になります。
購入後は、出品者から正式な納品が届いたら承諾か差し戻しを選ぶ流れになりますが、差し戻しは1回までなので、直してほしい点はまとめて伝えるのがコツです。
ちなみに、差し戻しは合意した内容からずれている部分を直してもらうためのもので、最初に伝えていなかった要望を後から足すためのものではありません。
だからこそ、最初の一文でゆずれない点を言葉にしておくことが、あとで気まずい思いをしないためのいちばんの近道になるのではないでしょうか。
用途、ゆずれない点、ラフ確認の可否がそろった一文が手元にあれば、似顔絵の出品者へ最初のメッセージを送るハードルはぐっと下がります。
見積り相談は購入前に使えるので、気になる描き手を何人か比べ、返ってきた答えを見てから依頼先を決めることもできます。(PR)
ココナラの似顔絵で起きる失敗の多くは、描き手の腕の差ではなく、注文前の確認不足から生まれます。
気になる出品者を見つけたら、用途とゆずれない点、ラフ確認の有無を一文にまとめて、見積り相談で送るところから始めてみませんか。
「こんな細かい注文をしたら迷惑じゃないかな」と気が引けてしまう方には、相談すること自体へのためらいを扱ったこちらの記事も、ヒントになるかもしれません。