配り終えたはずのチラシが、レジ横にまだ束のまま残っていることはありませんか。
時間をかけて商品の写真を選び、文字も詰め込んだのに、来店も問い合わせも増えなかったとしたら、がっかりしますよね。
この記事では、商品チラシ作成で売上に差がつく構成の考え方と、自作で行き詰まったときにプロへ頼むための準備を、順番に見ていきます。
売れないチラシに共通するのは、デザインより「情報の順番」です
結論として、反応の薄い商品チラシの多くは、見た目が悪いのではなく、読み手が知りたい順に情報が並んでいません。
商品に思い入れがあるほど、原材料、開発の経緯、会社の歴史と、伝えたいことが次々に出てきますよね。
たとえば新発売のハンドクリームで、上部に社名とロゴ、中央に成分の解説、価格は右下に小さく、という配置にしたとします。
作り手には誠実な紹介でも、初めて手にした人には「自分に何の得があるのか」が最後まで見えてきません。
受け取った人は商品の説明を読みたいのではなく、自分にとっての得を探して紙を見ています。
確かめる方法は簡単で、完成したチラシを腕の長さほど離して数秒だけ眺め、何の商品か、誰向けか、いくらかを言えるかどうかです。
言えなかった項目が、今のチラシで埋もれている部分かもしれません。
あなたのチラシは、数秒で何を伝えているでしょうか。
商品チラシ作成の構成は、5つの部品を置く順番で決まります
商品チラシは、5つの部品を「目に入る順」に置くと形になります。
1つ目は、誰のどんな悩みや願いに応える商品かを一言で示すキャッチコピーです。
2つ目は、商品そのものより使っている場面が想像できる写真です。
3つ目は特長で、機能の名前を並べるのではなく、使った人の暮らしがどう変わるかで書きます。
4つ目が価格、期限、特典で、5つ目が来店や予約、電話といった次の行動への入口です。
全部が大事に思えて、どれも削れない気持ちは、作った人ならではのものですよね。
ただ、特長を8つ並べたチラシは、読み終えても何ひとつ記憶に残らないことがあります。
期限を書かず「お早めに」とだけ添えた場合も、読み手は後回しにしやすくなります。
逆に、特長を3つに絞り、価格と期限を目立つ位置に置き、連絡先を1か所にまとめるだけで、迷わず動ける紙に近づきます。
削る基準は、その情報がなくても買う人が困らないかどうかです。
今のチラシで、削っても誰も困らない情報はどれでしょうか。
自作か任せるかの分かれ目は、商品を知りすぎているかどうかです
既存のお客さんへの告知や、月ごとの内容の更新なら、自作で十分に回せる場面が多いと思います。
一方で、新商品の初回のチラシや、競合が多い商品では、作り手の視点だけで進めると行き詰まりやすくなります。
理由は、作り手は商品を知りすぎていて、初めて見る人が抱く「それって何が違うの」という疑問が見えなくなるからです。
たとえば手仕込みの醤油を扱う店が「こだわりの天然醸造」と大きく書いたとします。
本人には最大の魅力でも、初見の人には普通の醤油との違いが伝わらず、素通りされてしまうことがあります。
同じ商品で作り直しを2回重ねても反応が変わらないなら、腕ではなく視点の問題かもしれません。
3回目も同じやり方で刷ると、印刷代と時間だけが積み重なってしまいます。
そこで頼れるのが、ココナラのようなスキルシェアサービスで、チラシ作成を扱う出品者に相談するという選択肢です。
商品の魅力を自分の頭の中に置いたまま悩むより、第三者に話して言葉にしてもらうほうが、伝えるべき軸が見えてきやすくなります。
チラシ作成に慣れた人には、初めて見る人がどこで引っかかるかを見慣れている方も多く、「ここは説明より価格を先に出したほうが動きやすいです」といった視点を持っていることが期待できます。
もちろん結果を保証できるものではありませんが、自分では気づけない前提を外から指摘してもらえる点が、プロに頼む固有の価値です。
あなたの商品の魅力は、初めて見る人にも同じ強さで届いているでしょうか。
商品チラシ作成のプロへの頼み方は、伝える材料を先にそろえること
プロに任せるといっても、丸投げすれば最適な1枚が返ってくるわけではありません。
依頼の前に、次の情報を手元に用意しておくと、やり取りが格段に進みます。
誰に届けたいか、どの1商品を売りたいか、配る場所と枚数と時期、チラシを見た人にどう動いてほしいかという目的です。
加えて、載せなければならない価格や住所やQRコード、写真の有無、サイズと片面か両面か、雰囲気の近い参考チラシが2〜3枚あれば十分です。
依頼文の書き方の例としては、「新発売の無添加ハンドクリームを、近所の30代女性に来店してもらうためのチラシにしたいです。価格と期間限定の特典は目立たせたいです」といった形になります。
逆に、「おしゃれな感じでお願いします」とだけ伝えると、好みのすれ違いで修正が重なりやすくなります。
言葉にしにくい雰囲気は、参考にしたチラシを見せたほうが、はるかに正確に伝わります。
ココナラでは、出品者によって購入前にメッセージで質問できる場合もあります。
初回のやり取りで、こちらの目的を汲んで質問を返してくれるかどうかは、相性を見る材料になります。
頼む前に、誰に何をしてほしいチラシなのかを、一文で言えるでしょうか。
費用は金額より「何が含まれるか」で見比べると、迷いにくくなります
出品ページを見比べると、価格帯にはかなりの幅があることに気づくはずです。
差が出る主な理由は、キャッチコピーの作成、写真の加工や撮影、修正回数、両面かどうか、といった含まれる作業の違いです。
デザイン料と印刷費は別に考える必要があり、印刷まで含むのかどうかも出品内容によって変わります。
安さだけで選んで、コピーは自分で用意する前提だったと後から分かり、結局いちばん悩んでいた部分がそのまま残る、という失敗も起こりえます。
自分がいちばん苦手な工程が、その価格に含まれているかを見るのが、最初の判断基準です。
もう一つの見方が、回収の計算です。
たとえば1個あたりの粗利が800円の商品で、制作費が8,000円なら、10個売れれば制作費は戻る計算になります。
この数字を先に決めておくと、高いか安いかの迷いが、現実的に払える範囲かどうかという問いに変わります。
一方で、この計算は配布数や反応によって変わるため、あくまで目安として考えるのが現実的です。
あなたのチラシは、何個売れれば制作費が戻る想定でしょうか。
初見の人に数秒で伝わるか、自分が苦手な工程を任せられるか、制作費が粗利何個分で戻るか。この3つの問いを、自分の言葉にして分けて考えることが、商品チラシ作成の次の一歩を決める手がかりになります。
一人で悩んでも答えが見えないときの考え方は、こちらの記事でも触れています。