STEP1:何を書いてもらうかで、相場の単位が変わる
ハンドメイドのアクセサリーをネットショップで販売している方が、商品ページの説明文を20点分書き直したいと考えたとします。
ついでにショップのブログも更新し、いずれは新作を紹介する1枚のページも作りたいと考えています。
そこで「ライティング 相場」と調べると、出てくるのは1文字あたり何円という話ばかりで、自分の依頼にどう当てはめればいいのか分からなくなる方も多いのではないでしょうか。
ライティングの相場は、1つの物差しでは測れず、書いてもらうものによって「何を単位に金額が決まるか」から変わります。
ブログやSEO記事は文字数で決まることが多く、ココナラの出品を見ると、人が書くものでは1文字1円前後から、それ以上の出品が中心です。
AIで生成する出品はこれを大きく下回ることもあり、同じ文字単価の一覧に性質の違うものが混ざっている点には注意が必要です。
商品説明文は1点ごとや文字数のセットで決まることが多く、500文字前後を2点、あるいは1,000文字前後を1点で3,000円といった組み方をしている出品があります。
LPと呼ばれる販売用のページの文章は、文字数ではなく一式で決まるのが一般的で、モニター価格の1万円前後から、構成やデザインまで含めた数万円以上のものまで幅があります。
つまり、説明文20点とブログとLPを同じ文字単価で見積もろうとすると、どの金額も的外れに見えてしまいます。
相場を調べる前に、自分が頼みたいものがどの単位に当てはまるかを分けておくだけで、出品を見比べるときの迷いはかなり減ります。
いま頭の中にある依頼は、いくつの種類に分かれそうでしょうか。
STEP2:金額の差を生む、見えにくい作業を知る
同じ3,000文字のブログ記事でも、出品によって金額が倍以上違うことは珍しくありません。
その差の多くは、文章を書く前後の作業が基本料金に含まれているかどうかから生まれます。
たとえば、狙う検索キーワードを選ぶ作業、見出しの構成案づくり、ヒアリングシートやビデオチャットでの聞き取り、画像の選定、WordPressへの入稿といった作業です。
文字単価が低く見えても、構成案や入稿が有料オプションになっていれば、すべて頼んだ時点で金額は逆転することもあります。
仮に1文字1円で3,000文字なら3,000円ですが、構成案と入稿をオプションで足していくと、はじめから込みで5,000円の出品と差がほとんどなくなる、といったことも起こります。
出品ページでは、サービス内容の欄で基本料金に含まれる作業を読み、有料オプションの欄で追加になる作業を確かめます。
そのうえで、自分が必要な作業をすべて足した金額で比べると、表示価格の安さに振り回されずに済みます。
文字単価の数字だけを見て選んでいたとしたら、少し見え方が変わってきたかもしれません。
STEP3:自分で用意できるものと、任せたいものを分ける
ライティングの金額は、書き手がどれだけ調べたり考えたりする必要があるかでも変わります。
商品説明文なら、素材やサイズ、作るときにこだわった点、買ってくれたお客さんの感想などを購入者から渡せれば、書き手は調べる時間を減らせます。
「金属アレルギーの方にも使いやすい素材」「ギフト用の箱付き」といった一言があるだけでも、説明文の中身はぐっと具体的になります。
反対に、商品の写真だけを渡して魅力を考えてほしいと頼むと、聞き取りや提案の手間が増えるぶん、一式の金額が上がったり、仕上がりが一般論に寄ったりしやすくなります。
自分で用意しやすいのは、商品や事業の事実、お客さんの声、伝えたいことの優先順位です。任せたほうがいいのは、読み手に伝わる順番の組み立て、言葉の選び方、検索を意識した見出しづくりです。
すべてを自分で用意しようとすると、結局は自分で書くのと変わらない負担になります。
逆に、何も渡さずに丸ごと任せると、自分の商品らしさが抜け落ちた文章になりがちです。
事実は自分が持ち、伝え方は書き手に任せるという分け方が、金額と仕上がりのつり合いを取りやすい形ではないでしょうか。
STEP4:見積り相談で、自分の相場を確定させる
ココナラでライティングを頼む良さは、出品ごとに基本料金と作業範囲が公開されていて、購入前に見積り相談で自分の条件に合わせた金額を出してもらえるところにあります。
制作会社では最低の発注金額が決まっていることもありますが、商品説明文を数点だけ、ブログを1本だけといった小さな依頼からでも頼めます。
業種の経験を持つ出品者も多く、アクセサリーや美容、建築など、扱う商品に近い分野の実績から相手を探せるのも心強い点です。
一方で、出品者の多くは個人で活動しているため、書き手によって得意な文体や調べものの深さに差があり、同じ金額でも仕上がりはそろいません。
モニター価格や実績づくりのための低い金額は、一定の件数が埋まると上がることもあり、継続して頼む前提で予算を組むとずれが生じます。
こうした点は、評価欄で修正対応や仕上がりに触れたコメントを読むこと、最初は1点から数点で試して相性を確かめること、継続した場合の金額も見積り相談で聞いておくことで、かなり避けられます。
文章の方向性を一緒に固めながら進めたい人にとっては、個人の書き手と直接やりとりできる形はむしろ合っているはずです。
なお、購入時にはサービス価格とは別にサービス手数料がかかるため、最終的な支払額は購入画面で確かめ、最新の内容は公式ヘルプで確認しておくと安心です。
複数の出品者に同じ条件で相談してみると、世間の相場ではなく、自分の依頼にとっての相場が見えてくるのではないでしょうか。
ココナラのライティングの相場は、文字単価だけで判断すると見誤りやすく、ブログは文字数、商品説明文は点数、LPは一式というように、書いてもらうものによって単位から変わります。比べるときの軸は、何を書いてもらうのか、どの作業まで含めるのか、自分でどの素材を渡せるのかの3つです。この3つを言葉にしてから同じ条件で見積りを取れば、安い出品と高い出品の差が、作業の差として見えるようになります。
何を頼めばいいのかがまだぼんやりしているなら、そのぼんやりした部分から向き合ってみると、依頼の形が見えてくることもあります。